定期購読のご案内 ご注文について バックナンバー: 2004 and befor, 2005, 2006, 2007, 2008, 2009, 2010
●特集 江戸前アユの復活
をめざして
青木 雄二「多摩川とアユ」
加藤 憲司「多摩川水系における魚類資源−利用状況の変遷」
和波 一夫「多摩川の水質と変遷」
安田 陽一「多摩川における河川横断構造物と魚道の課題」
小泉 正行「東京湾奥におけるアユ仔稚魚の分布と遡上」
前田 洋志・藤原 直「多摩川におけるアユの遡上生態」
本西 晃・花里 匡史・青木 雄二「多摩川のアユ産卵場の地形および物理的特徴」
数野 千恵子「多摩川のアユ香り改善の試み」
●連載
今井 一郎「有害有毒赤潮の生物学【18】現場海域における殺藻細菌と赤潮プランクトンの関係−2」
布村 昇・下村 通誉「日本産等脚目甲殻類の分類【12】ヘラムシ亜目−オニナナフシ科
2 ヒメナナフシ属・ツメナシヒメナナフシ属およびカンカイオニナナフシ科」
●全国水産試験場長会 会長賞
前田 経雄・内山 勇「オホーツク海沿岸域における貝毒発生予測研究」
●コラム
魚影逍遥−魚に発信機をつけて クリスマスマーケット(三田村 啓理)
海でひろった万華鏡 夜磯の恐怖(飯島 明子)
●特集 博物施設の被災 −東日本大震災による被災状況と標本レスキュー−
真鍋 真「地域の記憶を継承する場としての博物館」
鈴木 まほろ「岩手県における生物標本のレスキュー−災害に遭った博物館の収蔵標本を救う仕組みとは」
川瀬 摂「宮城県南三陸町自然環境活用センターの被災状況と現状」
長友 隆典「宮城県石巻市牡鹿町の博物施設および捕鯨関連施設の被災状況について」
岩手県山田町教育委員会生涯学習課「山田町立鯨と海の博物館の被災状況とこれから」
中村 玄「山田町における鯨類骨格標本レスキュー」
北山 太樹「津波に襲われた海藻標本の救出−山田町立鯨と海の科学館での事例」
加藤 秀弘「これからなにをなすべきか?−山田町鯨と海の科学館の事例から」
水族館へ行こう
●連載
グリゴーリー
イヴァノヴィチ ガラジー・長縄 秀俊「「バイカル湖学」入門【14】 研究史,地理データ(1)」
今井 一郎「有害有毒赤潮の生物学【17】現場海域における殺藻細菌と赤潮プランクトンの関係−1」
布村 昇・下村 通誉「日本産等脚目甲殻類の分類【11】ヘラムシ亜目−オニナナフシ科 1 オニナナフシ属・ヒロムネヒメナナフシ属」
●全国水産試験場長会 会長賞
田中
伊織・嶋田 宏・深町 康 オホーツク海沿岸域における貝毒発生予測研究
●コラム
魚影逍遥−魚に発信機をつけて 夜の訪問者(三田村 啓理)
山から海へ−水と命の回廊をめぐる 右股関節全置換手術のこと(洲澤 育範)
海でひろった万華鏡 関東の夏,節電の夏(飯島 明子)
(訃報)吉崎 誠先生のご逝去を悼む(北山 太樹)
●特集 藻場のモニタリング−藻場の維持・再生に向けて−
海に囲まれた日本は多様な沿岸生態系があり,それぞれが独特な特徴ある環境を提供している。新・生物多様性国家戦 略に基づき環境省が実施する「モニタリングサイト1000」によって海岸線のみならず,陸域も含め日本全国で長期のモニタリングが進められている。本特集 では日本の沿岸域にみられるコンブ場,ガラモ場,アマモ場といった藻場に注目して,これらの特徴や地域の特色を解説し,改良されてきた調査方法などについ てひろく紹介するとともに,長期モニタリングを行うことで解明される海産植物の生理・生態的特性についてもわかりやすく解説した。
横井 謙一・佐々木 美貴・中川 雅博・佐藤 直人「モニタリングサイト 1000 における藻場調査の取り組み」
寺田 竜太「藻場の長期モニタリング−背景と課題」
田中 次郎・坂西 芳彦・倉島 彰・太斎 彰浩・青木 優和「藻場モニタリングサイト−志津川サイトと下田サイトの状況」
川井 浩史・寺田 竜太・村瀬 昇・吉田 吾郎・倉島 彰・神谷 充伸「淡路由良,竹野の藻場モニタリングサイト」
仲岡 雅裕・渡辺 健太「アマモ場の生物多様性・生態系モニタリング」
坂西 芳彦「光と温度に関連したコンブの生理生態」
倉島 彰「アラメ・カジメの生態生理的特性」
吉田 吾郎・寺脇 利信・山下 亜純・新井 章吾・樽谷 賢治「瀬戸内海から豊後水道にみるガラモ場の変化と水温勾配の関係」
村瀬 昇「モニタリングによるノコギリモク群落の分布様式の解析」
●連載
佐々木
克之「内湾および干潟における物質循環と生物生産【55】瀬戸内海漁業13.播磨灘沿岸のカレイ類」
グリゴーリー イヴァノヴィチ ガラジー・長縄 秀俊「「バイカル湖学」入門【13】湖沼」
今井 一郎「有害有毒赤潮の生物学【16】殺藻細菌による赤潮プランクトンの殺藻機構−2」
布村 昇・下村 通誉「日本産等脚目甲殻類の分類【10】ヘラムシ亜目ホソヘラムシ科」
●コラム
魚影逍遥−魚に発信機をつけて まもれ!スモルト(三田村 啓理)
海でひろった万華鏡 東京灯標でのアルバイト(飯島 明子)
●MOVIE INFORMATION
映画「ライフ」
●特集 日本の海鳥研究最前線
四方を海で囲まれた日本では,海を生活の場とする海鳥は身近な存在であるはずだが,その詳細を知る人は少ない。た
しかに私たちの生活において,たとえばカモメ類はよく目にするが,そのほかは生息域が孤島であるものや,夜行性のもの,索餌中はずうっと海上にいるものな
ど,種はもとよりその生態は多岐にわたり,ひと言でまとめることのできないほどの多様性をもつ。日本において,これら海鳥を対象にどのような研究がどう
いった視点で行われているのだろうか,現状をまじえながら最新情報を伝える。
綿貫 豊「日本でなぜ今海鳥を研究するのか」
伊藤 元裕「海洋環境変化と天売島に繁殖するウトウの採食生態」
山本 麻希「新潟県粟島におけるオオミズナギドリの現状と生態」
藤井 英紀・新妻 靖章「東海地方におけるカワウの現状と研究」
川上 和人・青山 夕貴子「小笠原諸島の海鳥相に対する侵略的外来哺乳類の影響と,その駆除による影響」
水谷 晃・河野 裕美「八重山諸島における海鳥類の現状」
中村 豊「宮崎県枇榔島におけるカンムリウミスズメの生態 −主に渡りについて」
●連載
布村
昇・下村 通誉「日本産等脚目甲殻類の分類【9】ヘラムシ亜目ヘラムシ科5−ミスジヘラムシ属・ミナミヘラムシ属」
グリゴーリー イヴァノヴィチ ガラジー・長縄 秀俊「バイカル湖学」入門【12】プランクトン(2)
今井
一郎 有害有毒赤潮の生物学【15】殺藻細菌による赤潮プランクトンの殺藻機構−1」
●Research Article
及川 真司・渡部 輝久・日下部 正志・中原 元和・御園生 淳「海洋環境放射能と生物影響」
●コラム
魚影逍遥−魚に発信機をつけて ノルウェーの行進(三田村 啓理)
山から海へ−水と命の回廊をめぐる アラスカ再び(洲澤 育範)
海でひろった万華鏡 文系の不思議(飯島 明子)
●特集 内湾の機能回復のための海と陸からのアプローチ
水産物は古くから重要なタンパク質供給源として利用されており,現在も動物性タンパク質供給量の約
4 割を占めている。水産物に関わる水産業は食料の供給という,ひじょうに重要な役割をはたすとともに,漁獲を通して水圏と陸圏をつなぐ物質循環の一端を担っており,栄養塩の系外移送という観点から水質浄化の役割をはたしているともいえる。
近年,沿岸域,とくに内湾域ではノリの色落ちや貝類の減少,赤潮発生,貧酸素化,藻場・浅場の減少など,水産業をとり巻く環境の悪化が問題となっている。
安定して水産物を供給するためには漁場環境の確保が必要であり,そのためには陸域からの水や栄養塩,土砂などの供給が不可欠である。しかし,このような観
点で森・川・海それぞれの関係者のあいだで十分な議論がなされる機会は少ない。森から海まで『水によってつながっている』さまざまな関係者による内湾の環
境の現状と課題について,その解決と今後のあり方を模索していこう。
原 武史 「はじめに」
鈴木 輝明・大橋 昭彦・和久 光靖 「内湾の水質環境の現状と課題−伊勢・三河湾を例として」
中田 喜三郎 「内湾の物質循環」
横山 勝英 「河川を通じた土砂供給と汽水域環境」
田中 宏明 「都市域からの物質供給−下水道を中心とした窒素リン削減の取り組み」
白谷 栄作 「農地から排出される栄養塩の特徴」
●連載
布村
昇・下村 通誉「日本産等脚目甲殻類の分類【8】ヘラムシ亜目ヘラムシ科4−ヘラムシ属」
今井 一郎 有害有毒赤潮の生物学【14】シャットネラの殺藻細菌」
●Research Article
Luis A. Pastene・畑中 寛・藤瀬 良弘・上田 真久・村瀬 弘人・田村 力・安永
玄太・木白 俊哉・吉田 英可・宮下 富夫・加藤 秀弘
「第二期北西太平洋鯨類捕獲調査(JARPNII)
その起源,調査目的及び最初の 6 年間(2002 〜 2007 年)の調査の進捗状況と今後の調査に対する科学的検討」
●コラム
魚影逍遥−魚に発信機をつけて ポースケ(三田村 啓理)
山から海へ−水と命の回廊をめぐる セガレとカヤック(洲澤 育範)
海でひろった万華鏡 春の二枚貝(飯島 明子)
●特集 近年の海洋環境と回遊性魚類の動向−魚種交替の予兆か−
わが国のみならず,世界各地で数十年規模で卓越する魚種が変化する「魚種交替」現象が知られている。この現象は中長期的な気候・海洋環境変動と関連しており,生態系の構造の転換という「レジームシフト」説として認められている。
本特集では,日本周辺でみられる特徴的な海洋環境の解説とともに,水産資源として重要な回遊性魚類を 8
種とりあげ,それらの中長期的な資源変動と最近の動態について,種間あるいは系群間での比較検討を試みた。これらのことから水産資源の変動と海洋環境の関
連,今後の動向の一端が明らかになることを期待する。
谷津 明彦 「特集にあたり」
伊藤 進一 「日本近海の物理環境の長期変動と最近の状況」
亀田 卓彦 「海面クロロフィルからみた基礎生産と春季ブルーム時期の変遷」
木所 英昭・後藤 常夫・山下 紀生 「レジームシフトによるスルメイカの資源水準および生態の変化」
木村 伸吾・板倉 光・銭本 慧 「ニホンウナギ資源の変動特性」
中神 正康・納谷 美也子・巣山 哲・上野 康弘 「北西太平洋におけるサンマの分布と近年の資源動向」
本田 聡・田中 寛繁・西田 宏・大下 誠二・谷津 明彦 「マイワシ太平洋系群と対馬暖流系群の資源動態と環境要因との関係」
大下 誠二・久保田 洋 「カタクチイワシ太平洋系群と対馬暖流系群の資源動態と変動の要因」
森 賢・山下 夕帆 「スケトウダラ太平洋系群および日本海北部系群の資源動態と変動要因」
川端 淳・渡邊 千夏子・由上 龍嗣 「日本周辺のマサバ資源の長期変動と近年の動態」
清藤 秀理・岡本 俊 「カツオ回遊動態と環境要因との関連−カツオの魚種交替の可能性はあるのか?」
齊藤 宏明 「システム科学的手法による魚種交替メカニズム解明とその予測−プロジェクト研究「SUPRFISH」の成果と展望」
●連載
横浜
康継「海藻という植物【21】(最終回)海辺の「オアシス」」
布村 昇・下村 通誉「日本産等脚目甲殻類の分類【7】ヘラムシ亜目ヘラムシ科3−ワラジヘラムシ属(2)」
今井 一郎 有害有毒赤潮の生物学【13】赤潮プランクトンを殺滅する細菌」
●コラム
魚影逍遥−魚に発信機をつけて 紳士淑女のディナー(三田村 啓理)
山から海へ−水と命の回廊をめぐる 川尻鯨唄(洲澤 育範)
海でひろった万華鏡 貝と文学(飯島 明子)