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エスチャリーの生態学

D. S. マクラスキー:著 中田 喜三郎:訳
A5判/256頁/ISBN4-915342-16-4


諌早湾,藤前,三番瀬など,干潟の働きや利用方法が見直されています。本書は干潟を含む浅瀬,河口域,汽水域の生態系の理解を深める手引き書となる一冊です。

栄養塩等の物質循環や食物連鎖,浄化機能など,干潟の生態系の基本的なシステムをデータをまじえて分かりやすく説明し,さらに水質汚染,埋め立てなど,人間と干潟との関わりについても実例をもとに問いかけています。

日本の干潟研究の歴史は浅く,「失ってしまったものの存在が意外に大きかった」では済まされないためにも,ぜひ手にとってご覧いただきたいと考えています。


【主要目次】
第1章 エスチャリーの環境
1.1 序論 1.2 エスチャリー循環 1.3 エスチャリーの堆積物 1.4 物理−化学的要因 1.5 エスチャリーの生物分布 1.6 エスチャリーにおける生命の問題 1.7 エスチャリーの食物網

第2章 一次生産者−植物の生産とその利用
2.1 序論 2.2 塩性湿地 2.3 潮間帯植物 2.4 植物プランクトン 2.5 デトリタス 2.6 エスチャリーにおける植物や微生物生産のまとめ

第3章 一次消費者−植食者とデトリタス食者
3.1 序論 3.2 泥内生息者 3.2.1 軟体動物 3.2.2 環形動物 3.2.3 甲殻類 3.3 表面生息者 3.4 メイオファウナ 3.5 動物プランクトン 3.6 一次消費者の群集

第4章 二次消費者−肉食者
4.1 序論 4.2 魚類 4.3 無脊椎動物の捕食者 4.4 鳥類 4.5 二次消費者の影響

第5章 エスチャリーの汚染
5.1 序論 5.2 人間によるエスチャリーの利用 5.3 汚染の研究方法 5.4 有機物による肥沃化 5.5 工業汚染 5.6 埋め立てと工業的開発

第6章 エスチャリーの管理
6.1 序論 6.2 政策 6.3 企画立案 6.4 実践

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