自分さがしの自然観察 私たちはなぜ生きている?

自分さがしの自然観察

横浜 康継:著

46判/210ページ/定価 本体1,800円+税
ISBN978-4-915342-59-2

“奇跡の町”南三陸町からのメッセージ
「自分は何のために生きているのだろう」と誰でも一度は思います。そして時には生きてゆく気力がなくなることさえあります。ひじょうに悲しいことや辛いこ とに出合ったときなど,とくにそんな思いにかられます。けれどもほとんどの人は何とかそれに耐えながら生きています。……………「自分」という存在は私た ちにとって最大の謎です。この謎を解くには,まず私たちが属するヒトという生物を理解しなければなりません。そのためにも生物学の勉強は必要なのですが, 高校の理科の授業の中で「生物」はもっとも退屈なものと思われがちでした。しかし私たちも生物であるということを忘れてはなりません。
「はじめに」より抜粋
半世紀にわたり生物学を学び・研究し続けてきた生物学者がいたった境地とは。
●目次●
南三陸町のみなさんへ
出版にあたって
はじめに
第1章:生きているとは
・臨海実験所という名のオアシス
・南三陸の海辺のチビッコ研究所
・泥田の上で悟る
・夢のサロン誕生
第2章:自分を知る
・電子顕微鏡で見る超ミクロの芸術
・海藻との対話
・多彩な海藻たちが語る地球環境の歴史
・海藻おしばで学ぶ
・ウニ卵の受精に自分をみる
・ヒトより進んだ植物の子づくり
・性とは
第3章:生物だから生きている
・愛という名の鉄格子
・鉄腕アトムを生む権利
・「生かされている」から「生きる」へ
・ユズリハのように
第4章:余生を生きる
・余生とは
・童心に還る
・光はごはん
・晴耕雨読
・帰りなんいざ
・平家物語は語る
第5章:いのちについて
・いのちの大切さ
・いのちの大切さを学ぶ
・なぜ死を恐れるのか
・最大寿命120歳の壁
・ヒトという悲の器
・諦め
・コンブはなぜ海の中でダシが出ないのか
・余生の生きがい
追記1:若者へのメッセージー生きているとはー
追記2:思春期にある子との親子関係
おわりに
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