AQUABIOLOGY
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23]
AQUABIOLOGY VOLUME 21 (120〜125号)
[No. 1|No. 2|No. 3|No. 4|No.
5|No. 6]
120号[No. 1] February, 1989
巻頭特集「光・栄養塩そして一次生産」
植物プランクトンの一次生産が海洋の生態系を支える一番の基盤となることは,よく知られている。だが,この分野の研究は今現在どのような方向性を持ち,どう理解されているのだろうか。
今回の特集は,1998 年7月 23 日に開催された Primary Production Workshop「Effects
of Light and Nutrients on Primary Production」の講演内容を新たに書き下ろしていただいたものである。
- 高橋 正征「なぜ,我々は一次生産に着目するのか?」
- Trevor Platt & Shubha Sathyendranath「海洋における植物プランクトンと硝酸塩」
- Shubha Sathyendranath, Trevor Platt, Venetia Stuart, Heidi
Maass & Glenn Cota「植物プランクトン現存量と基礎生産量のリモートセンシング」
- W. Glen Harrison「海洋における硝酸ベースの新生産:現状報告」
- 千賀 康弘・堀内智啓「日本海大和堆ブイによる連続光学観測データの解析」
- 田口 哲「ネット動物プランクトンと生物ポンプ」
- 中田 喜三郎「伊勢湾の一次生産量−沿岸生態系モデルの適用−」
連載
- 林 健一「日本産エビ類の分類と生態【104】 テッポウエビ科−クボミテッポウエビ属・ミカワエビ科−ミカワエビ属」
- 川嶋 昭二「日本産コンブ類の分類と分布−【72】 コンブ科−コンブ属(51)−カラフトトロロコンブ(3)」
- T. Platt and S.Sathyendranath「海洋における一次生産のモデル化【13】」
- 佐々木 克之「内湾および干潟における物質循環と生物生産【29】 干潟と漁業生物3.豊前海のアサリ」
- 久保田 信「ヒドロ虫類研究の旅【3】」
- 関口 秀夫「イセエビ類の生活史【75】 −生物地理(37)」
- 田中 次郎「汽水産多細胞藻類の分類と形態」
- Hot Spots in Science III−Linda Worland
- 巻頭言:島 一雄「Feeding Ecology 研究の提唱」
- News−海洋と生物 news watch
- News−global news watch
- 山下欣二「宮島便り39−天然ものと地もの」
- Contents「外主要雑誌目次紹介」
121号[No. 2] April, 1989
巻頭特集「20世紀の海洋学」
21世紀を迎える前に,20世紀の海洋学全般における総括をしておきたい。 各先生方の専門分野における,ここ100年前後の研究の歴史・発展を総括して説明していただき,現在までにわかっていること,わかっていないことは何かを21世紀に課題として明示しておきたく,この特集を企画した。
- 大方 昭弘「21世紀における水産資源研究の課題」
- 高野 健三「20世紀の海洋物理学」
- 角皆 静男「海洋化学の歴史と発展−21世紀に向けて」
- 高橋 正征「20世紀の海洋生態学」
- 小池 勲夫「海洋微生物の海洋生態系における役割の評価−20世紀後半の研究の進展」
- 菊池 泰二「20世紀のベントス研究」
連載
- 林 健一「日本産エビ類の分類と生態【105】 サラサエビ科−アカモンサラサエビ属(1)」
- 川嶋 昭二「日本産コンブ類の分類と分布−【73】 コンブ科−コンブ属(52)−カラフトトロロコンブ(4)」
- T. Platt and S.Sathyendranath「海洋における一次生産のモデル化【14】」
- 田中 次郎「汽水産多細胞藻類の分類と形態【9】 紅藻コケモドキ類の分類(8) フタマタコケモドキ属ハマナコケモドキ」
- 佐々木 克之「内湾および干潟における物質循環と生物生産【30】 干潟と漁業生物4.有明海のアサリ」
- 関口 秀夫「イセエビ類の生活史【76】 −生物地理(38)」
- Hot Spots in Science−Linda Worland「未来は...黄色?」
- 巻頭言:編集部
- News−海洋と生物 news watch
- News−global news watch
- 山下欣二「宮島便り40−私の文章作法」
- Contents「外主要雑誌目次紹介」
122号[No. 3] June, 1989
巻頭特集「放射能と生物」
チェルノブイリ,南太平洋におけるフランスの核実験,ロシアの日本海での核廃棄物の投棄など,海洋環境あるいは放射性物質の影響が危惧されている。そこで,今回,生物および環境に対してどのような影響が生じているかを特集として企画した。
- 笠松 不二男「日本沿岸海産生物と放射能−放射能濃度の変動要因と生態トレーサーとしての放射能」
- 吉田 勝彦「深海域へのCs-137の生物輸送−シンカイヨロイダラ(Coryphaenoides yaquinae)をめぐって−」
連載
- 林 健一「日本産エビ類の分類と生態【106】 サラサエビ科−アカモンサラサエビ属(2)・サラサエビ属」
- 川嶋 昭二「日本産コンブ類の分類と分布−【74】 コンブ科−コンブ属(53)−エンドウコンブ(1)」
- 佐々木 克之「内湾および干潟における物質循環と生物生産【31】 干潟と漁業生物5.愛知県のクルマエビ」
- 林 勇夫「多毛類生態学の最近の進歩【28】 多毛類の摂食生態(6)」
- 久保田 信「ヒドロ虫研究の旅【4】」
- 田中 次郎「汽水産多細胞藻類の分類と形態【10】 紅藻アヤギヌ類の分類(1) アヤギヌ属の形態」
- 関口 秀夫「イセエビ類の生活史【77】 −生物地理(39)」
- Hot Spots in Science−Linda Worland「地球を救うのは,教育」
- 巻頭言:星合 孝男「アイスアルジー秋の増加」
- News−海洋と生物 news watch
- News−global news watch
- 書評:林 健一「MUSORSTOM調査航海第18巻・第20巻 その成果と研究報告」
- 山下欣二「宮島便り41−ラッコのような人」
- Contents「外主要雑誌目次紹介」
123号[No. 4] August, 1989
巻頭特集「遺伝的多様性の利用と保全」
自然界では常に種の分化がおきており,現在我々がみている生物群は非常に多様である。 だが,今,人類は食糧確保のために,養殖や種苗生産という手段を従え,それを自然界に放っている。今後,これは自然界にどのような影響を与えていくのだろうか。そもそも,自然界ではどのように種の分化や交雑がおこり,種として確立してゆくのだろうか。
- 谷口 順彦「魚介類の遺伝的多様性とその評価法」
- 中嶋 正道「遺伝的多様性と育種」
- 国本 正彦「アマノリ属の遺伝的多様性」
- Christopher C. Austin「太平洋島嶼におけるトカゲ類の定着,隔離および種分化: 分子遺伝学的な展望」
- 大野 淳,Noel A. Armada「テナガエビ属の種と地域個体群の分化」
- 酒井 治己「交雑と保全」
連載
- 林 健一「日本産エビ類の分類と生態【107】 イガグリエビ科−イガグリエビ属」
- 川嶋 昭二「日本産コンブ類の分類と分布−【75】 コンブ科−コンブ属(54)−エンドウコンブ(2)」
- T. Platt and S.Sathyendranath「海洋における一次生産のモデル化【15】」
- 田中 次郎「汽水産多細胞藻類の分類と形態【11】 紅藻アヤギヌ類の分類(2) アヤギヌ属の種の検索」
- 関口 秀夫「イセエビ類の生活史【78】 −個体群の形成,維持および更新(1)」
- Hot Spots in Science−Linda Worland「明日に架ける橋」
- 巻頭言:中内 光昭「“種”の四次元像」
- News−海洋と生物 news watch
- News−global news watch
- 山下欣二「宮島便り42−カムバック五月鱒」
- Contents「外主要雑誌目次紹介」
124号[No. 5] October, 1989
1999年10月15日発行です
125号[No. 6] December, 1999
巻頭特集「甲殻類の系統と適応」
全ての生物種は祖先から継承した形質と,種分化してのち獲得した形質とを持ち合わせる。適応に関わるのは後者である。したがって系統的知見を基礎にすえ,形態・生理・繁殖・生態など諸分野の詳しい研究をすることにより初めて,様々な種の適応を把握することができる。高山から深海まであらゆる環境に生息する甲殻類は生物学的に注目される適応の事例に満ちている。しかし一般の人々に知られる機会はまだ少ない。本特集では,最新の分子系統的知見もおりまぜながら,様々な角度から甲殻類の適応様式を紹介する。
- 花里 孝幸「捕食者の匂いをかぎわける―捕食者に対するミジンコの戦略―」
- 大塚 攻「カイアシ類の進化ーパターンとプロセス」
- 長澤 和也「寄生性カイアシ類の異端児,ホタテエラカザリの生物学」
- 橋詰 和慶「甲殻類における成熟開始サイズ変異の意義」
- 福原 晴夫「甲殻類における性転換」
- 鹿谷 法一「サンゴガニ類の分子系統解析の試み」
- 北浦 純「分子系統からみたチゴガニ類のいやがらせ行動の進化」
- 古賀 庸憲「シオマネキ類の配偶行動」
- 朝倉 彰「十脚甲殻類の配偶様式の類型化(予察)」
- Colmun「−もうひとつの変わり種,ヒザラガイヤドリ−」長澤 和也
連載
- 林 健一「日本産エビ類の分類と生態【109】 テナガエビ科・テナガエビ亜科―マイヒメエビ属・スジエビ属(1)」
- 高島 義和「日本産海産イトミミズ類の分類【2】形態形質と観察法」
- 田中 次郎「汽水産多細胞藻類の分類と形態【13】 紅藻アヤギヌ類の分類(4) アヤギヌ Caloglossa continua」
- T. Platt and S.Sathyendranath「海洋における一次生産のモデル化【16】」
- 関口 秀夫「イセエビ類の生活史【80】 −個体群の形成,維持および更新(3)」
- Hot Spots in Science−Linda Worland「The World in Their Hands」
- Research Article−Francisco J. Neira「仔魚研究の重要性−特にオーストラリア温帯域の場合−」
- 書評:田中 次郎「エスチャリーの生態学」
- News−海洋と生物 news watch
- News−global news watch
- 山下欣二「宮島便り44−医者の意地,患者の意地悪」
- Contents「外主要雑誌目次紹介」
AQUABIOLOGY VOLUME 22 (126〜131号)
[No. 1|No. 2|No. 3|No. 4|No.
5|No. 6]
126号[No. 1] February, 2000
巻頭特集「病める生き物たち」
魚を食する我々にとって,魚病は大きな問題の一つである。魚病の発生は天然魚には見られることは少ないが,養殖魚では常に気をつけねばならないことである。養殖では過密によるストレスに加え,水中であるため病原菌が広がりやすく,予防や対策も困難で,一度病気が侵入するとその対処や治療は大変な作業である。そして,魚病を引き起こす原因となる病原体や,その治療された魚は人間の食生活にどのような形でかかわってくるのだろうか。また近年では魚の輸入増加に伴い,病気も輸入されることが多く,それらはどのような形で出現してきているのであろうか。
- 若林 久嗣「総論−魚の苦しむを知る」
- 青木 宙「水産用医薬品の処置に伴う問題点」
- 吉水 守「本邦の在来疾病と輸入疾病並びに未侵入疾病」
- 中野 平二「養殖クルマエビの PAV」
- 井上 潔「アユの冷水病」
- 反町 稔「アコヤガイの大量弊死」
- 中島 員洋「マダイのイリドウイルス病」
- 小川 和夫「養殖トラフグのヘテロボツリウム症」
連載・記事
- 林 健一「日本産エビ類の分類と生態【110】 テナガエビ科・テナガエビ亜科―スジエビ属(2)」
- 川嶋 昭二「日本産コンブ類の分布と分類【77】 コンブ科−コンブ属(56)―カラフトコンブ(1)」
- T. Platt and S.Sathyendranath「海洋における一次生産のモデル化【17】」
- 田中 次郎「汽水産多細胞藻類の分類と形態【14】 紅藻アヤギヌ類の分類(5) ササバアヤギヌ Caloglossa
leprieurii」
- 高島 義和「日本産海産イトミミズ類の分類【3】水生貧毛類各科の検索(1) 検索表に関する考察」
- 関口 秀夫「イセエビ類の生活史【81】 −個体群の形成,維持および更新(4)」
- 林 勇夫「多毛類生態学の最近の進歩【29】 多毛類の摂食生態(7)」
- Hot Spots in Science−Linda Worland「A Role for All」
- 出版物紹介−中島 満「資源の保護・管理は誰のためにするのか−浜本幸生著『共同漁業権』のもうひとつの読み方−」
- 巻頭言:鶴岡 繁「浜辺の楽しみ」
- News−海洋と生物 news watch
- 山下欣二「宮島便り45−C 班か D 班か」
- Contents「外主要雑誌目次紹介」
127号[No. 2] April, 2000
巻頭特集「海洋生物の大量発生」
赤潮などにみられるシャットネラなどの大量発生は,環境要因が大きく関与している。そしてこれが一度大発生すると周辺環境に生息する各種生物に大きな影響を与え,漁業生産をはじめとする弊害などが生じる。
この例にたとえるまでもなく,多様な生物間の一定の量的バランスが崩れることによる環境変化は,ひいては生息環境の激変を招くことになる。このような大量発生は異常なことなのであろうか。また,どんな生物群にも起こりうることなのであろうか。本特集では,動植物プランクトン,魚類,無脊椎動物などの大量発生のメカニズム,現状,対策などについて紹介するものである。
- 高橋 正征「生物の大量発生とは」
- 深見 公雄「海水中での細菌類の増殖と大量発生」
- 本城 凡夫「植物プランクトンの大量発生」
- 田中 祐志「動物プランクトンの大量発生」
- 柿野 純「アサリの生息条件と大量発生」
- 松田 裕之「プランクトン食浮魚類の大量発生」
- 宮下 富夫「回復しつつある鯨類」
連載・記事
- 川嶋 昭二「日本産コンブ類の分布と分類【78】 コンブ科−コンブ属(57)―カラフトコンブ(2)」
- 林 健一「日本産エビ類の分類と生態【111】 テナガエビ科・テナガエビ亜科―スジエビ属(3)」
- 高島 義和「日本産海産イトミミズ類の分類【4】水生貧毛類各科の検索(2) イトミミズ科とミズミミズ科」
- 田中 次郎「汽水産多細胞藻類の分類と形態【15】 紅藻アヤギヌ類の分類(6) ホソアヤギヌ Caloglossa
ogasawaraens」
- T. Platt and S.Sathyendranath「海洋における一次生産のモデル化【18】」
- 関口 秀夫「イセエビ類の生活史【82】 −個体群の形成,維持および更新(5)」
- Hot Spots in Science−Linda Worland「Bubble Inslations」
- 巻頭言:加藤秀弘「ワシントンの桜とクジラの漂着」
- 山下欣二「宮島便り46−シラスウナギの味」
- Contents「外主要雑誌目次紹介」
128号[No. 3] June, 2000
巻頭特集「海色リモートセンシングと海洋基礎生産力」
海色リモートセンシングは,衛星で測定された海色をもとに,基礎生産力を推定することができる。リモートセンシングの技術によって何がどこまで分かっており,それはこれからどのような方向に向かってゆくのだろうか。それぞれの海域で得られたデータから,海域によってどのような違いがあり,どのような事が分かっているのか,またこれから何を研究して行くべきなのであろうか。
- 杉森 康宏「海色リモートセンシング−海洋の基礎生産−」
- 石坂 丞二・亀田 卓彦・浅沼 市男「人工衛星による地球規模の海洋基礎生産推定」
- 浅沼 市男・松本 和彦・河野 健「太平洋赤道域の基礎生産力」
連載・記事
- 林 健一「日本産エビ類の分類と生態【112】 テナガエビ科・テナガエビ亜科―テナガエビ属(1)」
- T. Platt and S.Sathyendranath「海洋における一次生産のモデル化【19】」
- 田中 次郎「汽水産多細胞藻類の分類と形態【16】 紅藻アヤギヌ類の分類(7) その他のアヤギヌ属の種」
- 高島 義和「日本産海産イトミミズ類の分類【5】水生貧毛類各科の検索(3) オヨギミミズ科,ヒメミミズ科,ナガミミズ科,その他の科」
- 関口 秀夫「イセエビ類の生活史【83】 −個体群の形成,維持および更新(6)」
- 川嶋 昭二「日本産コンブ類の分布と分類【79】 コンブ科−コンブ属(58)―カラフトコンブ(3)」
- Hot Spots in Science−Linda Worland「Next Step」
- 巻頭言:吉田 忠生「海藻の分布と拡大」
- 山下欣二「宮島便り48−如何な子」
- Contents「外主要雑誌目次紹介」
巻頭特集「干潟は,いま」
諫早湾の大規模な埋め立ては衝動的であったが,依然として全国の数少ない干潟は存続の危機にさらされている。 干潟の持つ機能が自然に対して重要なことは論を持たないが,科学的にこの機能がどのようなもので,いかに存続させることが急を要するかを,具体的な事例を混ぜて解説したい。
- 菊池 泰二「干潟は,いま:総論」
- 風呂田 利夫「東京湾の干潟とその生態学的機能」
- 鈴木 輝明「三河湾の干潟域と水質浄化機能」
- 門谷 茂「瀬戸内海の現状と干潟域における物質循環」
- 秋山 章男「シギ・チドリ類の採食行動(一宮川河口干潟周辺における調査)」
- 和田 恵次「干潟のスナガニ類が見せるユニークな社会行動」
- 玉置 昭夫「砂質干潟のベントス群集の20年−群集変遷は種間関係とメタ個体群動態によっていかに駆動されてきたか?(予報)−」
- 山下 弘文「どうして干潟を守らねばならないのか」
連載・記事
- 林 健一「日本産エビ類の分類と生態【113】 テナガエビ科・テナガエビ亜科―テナガエビ属(2)」
- T. Platt and S.Sathyendranath「海洋における一次生産のモデル化【20】」
- 川嶋 昭二「日本産コンブ類の分布と分類【80】 コンブ科−コンブ属(59)―カラフトコンブ(4)」
- 林 勇夫「多毛類生態学の最近の進歩【30】 多毛類の摂食生態(8)」
- 田中 次郎「汽水産多細胞藻類の分類と形態【17】 紅藻アヤギヌ類の分類(8) アヤギヌとホソアヤギヌの季節消長」
- 関口 秀夫「イセエビ類の生活史【84】 −個体群の形成,維持および更新(7)」
- 高島 義和「日本産海産イトミミズ類の分類【6】亜科Limnodriloidinae」
- Research Article−田中 佐「海色リモートセンシング」
- Bay Views−Linda Worland「それ以上に価値あるもの」
- 巻頭言:篠原 よし子「海は広いな大変だなぁ」
- 山下欣二「宮島便り49−右利き左利き」
- Contents「外主要雑誌目次紹介」
130号[No. 5] October, 2000
巻頭特集「水族寄生虫」
気持ち悪い生物の代表ともいえる寄生虫。しかし、彼らの生活を覗くと、私たちが曖昧に思い込んでいた寄生虫のイメージとまったく異なる世界がある。従来、水生動物の寄生虫研究といえば魚類の寄生虫研究を指したが、近年は水生昆虫から海産哺乳類までを含む幅広い水界動物を対象とする水族寄生虫学に発展してきている。本特集では、水族寄生虫の生態や生活環に加え、医学や水産学での研究情報を紹介する。
- 長澤 和也「水族寄生虫学とは」
- 平澤 理世「渓流における魚類寄生線虫の生活史戦略」
- 町田 昌昭「わが国の海産魚の寄生虫相」
- 横山 博「魚肉に寄生する原虫」
- 何 汝諧「ウオジラミ:アジアの海面養殖において注意すべき病害虫」
- 倉持 利明「アニサキスの生物学」
- 野田 伸一「住血吸虫の中間宿主貝のコントロール」
- 浦和 茂彦「サケ科魚類の資源研究における寄生虫の利用」
- <コラム>長澤 和也「渓流ではヨコエビも寄生虫の中間宿主になる」
- <コラム>横山 博「粘液胞子虫に超寄生する微胞子虫」
連載・記事
- 林 健一「日本産エビ類の分類と生態【114】 テナガエビ科・テナガエビ亜科―テナガエビ属(3)」
- 田中 次郎「汽水産多細胞藻類の分類と形態【18】 紅藻イソモッカ類(1) イソモッカ類の分類」
- T. Platt and S.Sathyendranath「海洋における一次生産のモデル化【21】」
- 関口 秀夫「イセエビ類の生活史【85】 −個体群の形成,維持および更新(8)」
- Bay Viewse−Linda Worland「東京湾脱工業化の第一歩」
- 巻頭言:野間 紀之「海亀からのメッセージ」
- 山下欣二「宮島便り50−ワレカラ考」
- Contents「外主要雑誌目次紹介」
131号[No. 6] December, 2000
巻頭特集「アマモ場」
海草藻場−いわゆるアマモ場は,生物の初期生産の場所として重要であると言われる。穏やかな内湾の砂地,時には外洋の岩場にもアマモの仲間は繁茂し,他の生物に豊富な生育場所を提供する。ところが,近年,沿岸域の開発と共に,アマモ場は消滅しつつある。今,どうしてアマモ場の重要性が問われているのか,アマモ場とそこを利用する多様な生物の相互関係を中心に,その大切さを考え直してみたい。
- 相生 啓子「アマモ場研究の夜明け」
- 大森 雄治「日本の海草−分布と形態−」
- 渡辺 雅子・仲岡 雅裕「海草の分布と生産に影響を与える環境要因・生物学的要因」
- 澤村 正幸「スガモ場における魚類・ベントス間の食物網構造」
- 松政 正俊「海草による環境改変と底生動物」
- 豊原 哲彦・河内 直子・仲岡 雅裕「海草藻場における葉上動物の生態」
- 仲岡 雅裕「海草の保全に向けた世界的取り組み:地球規模および地球規模のネットワークの構築について」
連載・記事
- 林 健一「日本産エビ類の分類と生態【115】 テナガエビ科・テナガエビ亜科―ソリハシコモンエビ属,カクレエビ亜科−サンゴヤドリエビ属」
- 川嶋 昭二「日本産コンブ類の分布と分類【81】 コンブ科−コンブ属(60)―ゴヘイコンブ(1)」
- 高島 義和「日本産海産イトミミズ類の分類【7】ナガレイトミミズ科」
- T. Platt and S.Sathyendranath「海洋における一次生産のモデル化【22】」
- 田中 次郎「汽水産多細胞藻類の分類と形態【19】 紅藻イソモッカ類(2) 食用としてのイソモッカ」
- 関口 秀夫「イセエビ類の生活史【86】 −個体群の形成,維持および更新(9)」
- Bay Views−Linda Worland「東京湾の処方箋−総合管理−・再構築そして明言」
- 巻頭言:編集部
- Contents「外主要雑誌目次紹介」
AQUABIOLOGY VOLUME 23 (132〜137号)
[No. 1|No. 2|No. 3|No. 4|No.
5|No. 6]
132号[No. 1] December, 2001
巻頭特集「微生物ラビリンチュラ」
「ラビリンチュラ」という生物が今,注目されている。その興味深い特徴は,脂肪酸蓄積,海草,海藻,貝などへの病原性,有機物分解能力や豊富な現存量が与える生態的意義,菌類のようでありながら系統的には褐藻や珪藻にちかいという系統進化・分類の位置づけなど多岐にわたる。この生物を材料としている研究者は日本国内に集中しているにもかかわらず,ラビリンチュラ類について総合的な解説がなされたことはほとんどなく,聞き慣れない生物名のままだ。本特集では,このラビリンチュラ類の基礎生物学と産業的利用について解説しよう。
- 本多 大輔「ラビリンチュラ学への招待−新しいモデル生物への序章−」
- 本多 大輔「ラビリンチュラ類の系統と分類」
- 木村 浩之・長沼 毅「沿岸域における浮遊性ヤブレツボカビ類の生態学的役割」
- 坂田 泰造・吉川 毅「ラビリンチュラ類の殺藻性と栄養摂取」
- 中桐 昭「ラビリンチュラの生態および培養と保存について」
- 横地 俊弘・中原 東郎「ラビリンチュラ類の多様性と高度不飽和脂肪酸生産への応用」
- 秋 庸裕・鈴木 修「ラビリンチュラ類における高度不飽和脂肪酸ぼ生合成機構」
- 白坂 憲章「ラビリンチュラ類の脂肪酸組成改変の試み」
- 林 雅弘・松本 竜一「ラビリンチュラ類の水産飼料への応用」
連載・記事
- 林 健一「日本産エビ類の分類と生態【116】 テナガエビ科・カクレエビ亜科―イソカクレエビ属・ヒメイソギンチャクエビ属」
- 高島 義和「日本産海産イトミミズ類の分類【8】亜科Phallodrilinaer」
- T. Platt and S.Sathyendranath「海洋における一次生産のモデル化【22】」
- 関口 秀夫「イセエビ類の生活史【87】 −個体群の形成,維持および更新(10)」
- Bay Viewse−Linda Worland「東京湾水質の蘇生」
- 書評:田中 次郎「干潟の実験生態学」
- Contents「外主要雑誌目次紹介」
133号[No. 2] December, 2001
巻頭特集「ウナギ学2001」
私たちが食するウナギ,実はそのウナギには学問的に謎が多く,どこで産卵しているかについてもごく最近明らかにされたものである。
今回の特集では,興味深い謎の魚ウナギについての最新の知見をまとめて,紹介したい。
- 立川 賢一「ウナギ資源研究の現状」
- 渡邊 俊「ウナギの分類学」
- 塚本 勝巳「ウナギの産卵生態」
- 香川 浩彦「ウナギの繁殖生理学」
- 大竹 二雄「ウナギの初期生活史」
- 青山 潤「ウナギの分子系統」
- 井上 潤・宮 正樹「ウナギ属Anguillaの進化的起源」
連載・記事
- 林 健一「日本産エビ類の分類と生態【117】 テナガエビ科・カクレエビ亜科―ムカシカクレエビ属」
- 川嶋 昭二「日本産コンブ類の分布と分類【82】 コンブ科−ミスジコンブ属(1)―アツバスジコンブ(1)」
- T. Platt and S.Sathyendranath「海洋における一次生産のモデル化【24】」
- 高島 義和「日本産海産イトミミズ類の分類【9】イトミミズ亜科」(最終回)
- 田中 次郎「汽水産多細胞藻類の分類と形態【20】 緑藻シオグサ類(1) シオグサ属マリモ」
- 関口 秀夫「イセエビ類の生活史【88】 −個体群の形成,維持および更新(11)」
- Bay Views−Linda Worland「将来を見据えた2つの方法」
- Research Articles−長縄 秀俊・タチヤナ・オルギリヤノワ「東アジアの大型鰓脚甲殻類:2.ホウネンエビ目」
- 巻頭言:加藤 秀弘「世紀を越えたシロナガスクジラ」
- Contents「外主要雑誌目次紹介」